子宮筋腫と妊娠の関係
<子宮筋腫でも妊娠できる>
妊娠している人で、子宮筋腫の人は、それほど珍しくありません。
なにしろ、女性の3人〜4人に1人が子宮筋腫なのです。
たとえば、妊娠の診察で超音波検査をしますが、
この検査で子宮筋腫が発見されることがけっこうあります。
そして、筋腫を発見された妊婦さんが、
その後、立派に出産するケースは、ごく普通のことです。
筋腫が小さければ、妊娠・出産には何の障害もないのです。
そもそも、妊娠中の子宮は、とてもやわらかくなります。
子宮にできた筋腫も、やはり、やわらかい状態でいます。
したがって、胎児の発育に悪影響を及ぼすことは、めったにないのです。
たとえ相当大きな筋腫であっても、
ほとんどの人がちゃんと出産しています。
つまり、あまりむやみに心配する必要はない、ということです。
ただし、意味もなく心配する必要はありませんが、
場合によっては、筋腫が妊娠・出産に影響することもあります。
それは、筋腫のなかが変性し、
激しい痛みを引き起こす場合などです。
また、子宮の頸部に筋腫があった場合、
出産の時に、胎児がつかえてしまうこともあります。
この場合には、帝王切開にする必要があります。
それから、妊娠中に筋腫核出術を行った場合、
流産や早産の可能性が高まるので、
多くの場合、妊娠中は、
鎮痛剤を使ったり、子宮の収縮を抑える薬を使ったりして、
様子を見るようにします。
そして、出産してから、
本格的な治療に取りかかるのが一般的です。
<実は、不妊との関係は、まだよくわかっていない>
子宮内膜症=不妊ではないように、
子宮筋腫だからといって、即、不妊になる、ということはありません。
ただ、筋腫の場所や状態などによって、
妊娠しにくくなったり、流産しやすくなったりすることは、確かにあるようです。
けれども、因果関係の問題として、
子宮筋腫がどうなったから、それでこんなふうに不妊になった、
というように、はっきりとしたメカニズムの解明は、まだなされていません。
現在考えられることは、
妊娠すると女性ホルモンの分泌が増え、
そうやって増えた女性ホルモンが、筋腫にも影響を与え、
つまり、筋腫の発育を助長してしまい、
その結果、流産等の悪影響を与えているのではないか、ということです。
いずれにしても、
担当医とよくコミュニケーションを取って、
その時どきにおける最善の対処法で乗り切っていくしかありません。