子宮筋腫の手術:「全摘出」と「部分摘出」

子宮筋腫の手術

(まず、子宮筋腫がどんな病気か、 子宮の病気を参照してください)

 

<全摘出と部分摘出>
子宮筋腫の手術には、
子宮全体を摘出する「単純子宮全摘術」と、
筋腫部分だけを摘出する「筋腫核出術」とがあります。

 

再発しないように、ということだけで考えるなら、
当然、単純子宮全摘術を選択すべきでしょう。

 

実際のところ、
子宮筋腫は40代の女性が多く、
すでに子どもを産み終えている人が多いために、
単純子宮全摘術を選ぶ人の方が多いのが現状です。

 

しかし、これから子どもが欲しい、という人の場合は、
たとえ再発のリスクを抱えるにせよ、
筋腫核出術を選択すべきです。
というか、それしか選択の余地はありません。

 

筋腫核出術では、
子宮の表面を切開し、筋腫だけをくり抜くように取り出し、
あとをきれいに縫い寄せます。

 

なお、この筋腫核出術を行った後、出産する場合は、
帝王切開をすることになります。

 

そして、すでに触れたように、
筋腫が全部取りきれないこともあるため、
再発のリスクを覚悟しなければなりません。

 

※※※
たまに、子宮と卵巣が癒着していることもあります。
つまり、ピッタリくっつきあって、離れない状態にあるわけです。

 

こんなケースでは、卵巣を含めて、子宮を全部摘出してしまいます。

 

この手術で、摘出した卵巣が1つだけなら(卵巣は2つある)、
その後の体調には影響しませんが、
2つとも摘出した場合には、更年期障害のような症状が出ることが多く、
そうなったら、ホルモン補充療法によって症状を和らげたりします。

 

 

 

<子宮筋腫の手術法>
手術には、
開腹して行う「腹式手術」と、
膣から筋腫や子宮を摘出する「膣式手術」とがあります。

 

膣式手術の利点は、

 

・おなかに傷跡が残らない
・入院期間が短い
・手術後の回復が早い

 

といった点です。

 

しかし、筋腫がかなり大きい場合や、癒着があったり、出産経験がなかったりすると、
この膣式手術は適しません。

 

一方、
病変部を医師が目で見て確認しながら手術ができるという点では、
腹式手術が勝っています。

 

以上の2つの手術法の他に、
腹腔鏡下手術という方法があります。

 

この手術は、おなかに小さな穴を開け、
その穴から腹腔鏡と手術器具を差し込んで、
モニターを見ながら手術をする方法です。
ただ、どこの病院でもできる方法ではありません。

 

さらに、別の手術法として、
子宮のなかにレゼクトスコピーという器械を入れて、
粘膜下筋腫を削り取ってしまう、という方法もあります。

最新の治療法(手術法)FUS

FUS(ファス)/MRIガイド集束超音波治療(手術)という最新の治療法があります。
お腹を切らずに筋腫を除去できる方法です。